【2026年9月5日号】秋の交通安全運動が始まります|生活道路30km/h時代に、私たちが考えたい「安全運転」
2026年「秋の交通安全県民運動」が始まります
少しずつ日が短くなり、秋の気配を感じる季節になりました。
2026年9月21日(月)から9月30日(水)まで、福岡県では「秋の交通安全県民運動」が実施されます。
今回の運動では、
- 歩行者の安全確保と反射材用品の着用促進
- 夕暮れ時の早めのライト点灯と「ながらスマホ」の根絶
- 自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守
- 飲酒運転の撲滅
が重点として掲げられています。
また、9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」です。
今年は「交通ルールが変わった年」でもあります
今回の秋の交通安全運動を考えるうえで、ぜひ知っておいていただきたいのが、2026年9月1日に施行された道路交通法施行令の改正です。
9月1日から、生活道路における自動車の法定速度が、これまでの60km/hから30km/hへ引き下げられました。
対象となるのは、主に地域住民の日常生活に利用される、中央線や車両通行帯などが設けられていない一般道路です。
ただし、
「一般道路は全部30km/hになった」
という意味ではありません。
中央線や車両通行帯が設けられている道路、中央分離帯などによって往復の交通が分離されている道路、自動車専用道路などは、従来どおり法定速度60km/hです。
また、標識によって最高速度が指定されている場合は、その指定速度が優先されます。
具体例: 中央線がない道路(法定速度30km/h)であっても、標識で「40km/h」と指定されていれば、その区間の最高速度は40km/hになります。
30km/hになったから「30km/hで走れば安全」ではありません
ここは、今回あらためてお伝えしたいポイントです。
法定速度が30km/hになったからといって、
「30km/hまで出していい道路」
と考えるのではなく、
「30km/hを上限として、その道路や周囲の状況に応じた安全な速度で走る道路」
と考えることが大切です。
住宅街や学校周辺、狭い道路では、
- 子どもが突然飛び出してくる
- 駐車車両の陰から歩行者が現れる
- 自転車が進路を変える
- 見通しの悪い交差点がある
- 高齢者が道路を横断する
など、予測しにくい危険が潜んでいます。
速度が低ければ、危険を発見してから停止するまでの時間を確保しやすくなります。
つまり今回の改正は、単純に「速度違反を取り締まるためのルール」ではなく、生活道路を利用する歩行者や自転車などを守るための交通安全対策として考える必要があります。
以前、当校でも生活道路の法定速度引き下げについて詳しく解説しました。
【2026年7月20日号】生活道路の法定速度が「60km/h→30km/h」へ|東福岡自動車学校
秋は「夕暮れ時」に注意
秋になると、夏に比べて日没が早くなります。
特に注意したいのが、夕暮れ時の視界の変化です。
まだ明るいように感じていても、周囲からは自動車が見えにくくなっていることがあります。
福岡県の秋の交通安全県民運動でも、「夕暮れ時の早めのライト点灯」が自動車の重点項目として掲げられています。
ライトは「暗くなってから点ける」のではなく、
「見えにくくなる前に点ける」
という意識を持ちましょう。
そして歩行者の方も、夕暮れ時や夜間には反射材用品や明るい色の服を活用することで、自分の存在をドライバーに知らせることができます。
「ながらスマホ」は、ほんの一瞬でも危険
もう一つ、今回の重点項目に入っているのが「ながらスマホの根絶」です。
運転中にスマートフォンを確認すると、
「ほんの一瞬だから」
と思っていても、その間に車は何十メートルも進みます。
特に生活道路では、子どもや自転車、歩行者などが突然現れる可能性があります。
スマートフォンを見るために視線を落とすことは、こうした危険を発見する機会そのものを失わせます。
運転中はスマートフォンを操作しない。
どうしても確認する必要がある場合は、安全な場所に停車してから操作しましょう。
飲酒運転は「少しだけ」でも絶対にしない
福岡県では、今回の秋の交通安全県民運動でも飲酒運転の撲滅が重点に掲げられています。
飲酒運転については、
「少ししか飲んでいないから」
「時間が経ったから」
「家まで近いから」
という判断をしてはいけません。
また、2026年7月21日からは、危険運転致死傷罪に関する基準も改正されています。
交通ルールは、その時々の社会状況や事故実態に合わせて変化しています。
だからこそ、免許を取得した後も、交通ルールを学び続けることが大切です。
【2026年7月増刊号】危険運転の基準が改正|東福岡自動車学校
自動車学校として、秋の交通安全運動をどう考えるか
ここからが、今回の記事で一番伝えたいところです。
交通安全運動というと、
「警察が取り締まる期間」
「交通ルールを確認する期間」
と考える方もいるかもしれません。
もちろん、それも大切です。
しかし、自動車学校としては、それだけではないと考えています。
自動車学校の役割は、免許試験に合格するための知識や運転技術を身につけてもらうことだけではありません。
免許を取得した後、
「事故を起こさないドライバーになってもらうこと」
も、私たちの大切な役割だと考えています。
例えば、生活道路を30km/hで走る。
それだけでは十分ではありません。
「この先に子どもがいるかもしれない」
「駐車車両の陰から人が出てくるかもしれない」
「自転車がこちらに気付いていないかもしれない」
そんな「かもしれない運転」を常に意識することが重要です。
教習所で学ぶ「危険予測」は、免許を取るためだけのものではありません。
免許を取得した後の長い運転生活の中でこそ、その力が生きてきます。
「ルールを守る」から「事故を起こさない」へ
交通ルールは、守らなければならないものです。
しかし、本当の交通安全を考えるなら、
「違反にならないように運転する」
だけではなく、
「事故を起こさないために運転する」
という意識が必要です。
制限速度が30km/hだから30km/hで走る。
ではなく、
「今日は雨だから、もっと速度を落とそう」
「子どもが多い時間帯だから、すぐ止まれる速度にしよう」
「夕暮れで見えにくいから、早めにライトを点けよう」
と考える。
それが、安全運転につながります。
秋の交通安全運動を「自分の運転」を見直す機会に
2026年の秋は、これまで以上に生活道路と歩行者の安全を意識したい季節です。
9月1日から生活道路の法定速度が30km/hになった今だからこそ、
「自分は普段どんな運転をしているだろう?」
と、一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
速度は適切か。
スマートフォンを見ていないか。
夕暮れ時に早めにライトを点けているか。
歩行者や自転車の動きを予測できているか。
そして、飲酒運転を絶対にしないという意識を持っているか。
一人ひとりの小さな意識が、交通事故を減らす大きな力になります。
東福岡自動車学校は、これからも地域の交通安全を支える自動車学校として、正しい交通ルールと安全運転の大切さを発信してまいります。
この秋の交通安全県民運動を、ぜひ「自分自身の運転を見直す10日間」にしてみてください。
どうぞ安全運転で。
参考・関連情報
福岡県「秋の交通安全県民運動」
福岡県「秋の交通安全県民運動を実施します!」
福岡県警察「秋の交通安全県民運動」
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