〜福岡の交通事故ゼロを目指すために、東福岡自動車学校が伝えたいこと〜

12月に実施される「年末の交通安全県民運動」は、交通事故が特に増えやすい季節に合わせて行われる全国的な取り組みです。2025年の年末交通安全運動でも、飲酒運転防止・歩行者事故防止・スピードダウンなど、福岡県でも重点的な対策が推進されます。

福岡は交通量が多く、夜間の事故や飲酒絡みの事故が全国的に見ても高い水準にあります。年末は日没時間が早く、忘年会による飲酒機会も増えるため、交通安全への意識を高めることが何より重要です。

本記事では 2025年の年末交通安全県民運動の重点ポイント を中心に、
「今日からできる事故防止策」
「冬の交通事故が増える理由」
「企業ドライバーへの注意点」
などを東福岡自動車学校がわかりやすく解説します。

１．2025年 年末交通安全運動の実施期間

例年通り、2025年は 12月11日(木)～12月31日(水) にかけて実施予定です。
この期間は、福岡県警察や自治体、学校、企業などが連携し、交通安全を呼びかける様々な活動が行われます。

▼福岡県警察 交通安全情報
https://www.police.pref.fukuoka.jp/

２．福岡県交通安全スローガン

「ただいまの笑顔で今日も会えますように」

福岡県警察や福岡県交通安全協会などが主催する交通安全運動で、広く使用されている標語の一つです。これは、家族や大切な人への想いを込めて、交通事故防止を呼びかけるメッセージです。

３．2025年の重点目標（福岡県版）

① 飲酒運転の撲滅 — 年末最大の重点項目

福岡県は飲酒運転に厳しい県として知られていますが、依然として摘発が続いています。
忘年会シーズンは特に「飲酒運転ゼロ」が最重要テーマです。

・飲んだら絶対に運転しない
・夕方の“残酒運転”にも要注意
・家族・同僚も「運転させない」責任がある

福岡県警察　飲酒運転撲滅サイト
飲酒運転は絶対しない！せない！許さない！そして、見逃さない！
https://www.police.pref.fukuoka.jp/ddzero/

② 夜間の歩行者事故防止 — 反射材が命を守る

12月は夕方の交通量が多い時間帯に日没が重なるため、歩行者事故が急増します。
特に高齢者の歩行者事故は深刻で、福岡県内でも大きな課題です。

運転者は
・前照灯の早め点灯
・ハイビームの活用（状況に応じて）
・横断歩道手前で確実な減速

歩行者は
・黒い服を避ける
・反射材を積極的に使用
・スマホ歩き禁止

これらの行動で事故リスクが大幅に減ります。

③ スピードダウンと安全運転の徹底

年末は渋滞が増え、気が焦ることでスピード超過や車間距離不足による事故が増えます。

・法定速度を守る
・ながらスマホを絶対にしない
・車間距離は十分に
・ゆっくり走る「ゆとり運転」の推奨

“到着時間より、大切な命” を意識した行動が安全運転に直結します。

④ 子ども・高齢者の見守り強化

年末年始は人出が増えるため、歩行者の動きが予測しづらくなります。

・高齢者の横断は必ず減速して見守る
・住宅街・商業エリアでは徐行
・横断歩道では歩行者優先を徹底

地域全体で「事故にさせない」取り組みが重要です。

４．冬の交通事故が増える理由

年末の交通事故が特に多いのには、明確な理由があります。

① 日没が早く視界が悪くなる

暗い時間帯は歩行者・自転車を見落としやすく、事故が増加。

② 路面が滑りやすい

雨天や気温低下による路面の凍結が車の制動距離を伸ばします。

③ 忙しさによる注意散漫

仕事や家庭行事が立て込み、“急いでいる心理” が危険行動につながります。

④ 飲酒機会の増加

忘年会・会食・宅飲みすべてが事故リスクを高めます。

５．自転車・特定小型原付の交通ルールと安全ポイント

● （A）自転車利用者が守るべきルール

自転車は“車両”です。歩行者ではありません。
年末こそ次のルール順守が事故防止の鍵になります。

● 主な交通ルール

・車道が原則、左側通行
・歩道を走る際は「歩行者が最優先」
・信号・一時停止は車と同じ
・夜間はライト点灯必須
・スマホ・イヤホン・傘差し運転 ⇒ 禁止

● ヘルメット着用の義務化（努力義務→強化の流れ）

2023年以降、全年齢でヘルメット着用が努力義務化。
2025年は着用率向上の取り組みが全国的に強化されています。

ヘルメットで死亡リスクは約70％減少（警察庁データ）
年末は暗所が多いため、特に着用を推奨します。

● （B）特定小型原動機付自転車（電動キックボード）の交通ルール

2023年から新しい交通ルールが導入され、利用者が急増しています。
誤った認識のまま利用する人も多く、事故の背景になっています。

● 主なルール

・最高速度：車道20km/h、歩道は6km/h以下
・歩道走行には「歩道モード」切替が必須
・16歳未満は運転禁止
・飲酒運転はもちろん禁止
・ヘルメット着用は強く推奨
・ライト・ウインカー・ナンバープレートの装備が必要

● 特に増えている事故

・夜間の無灯火
・歩行者との衝突
・車道右側通行
・速度の出し過ぎ

電動キックボードは“軽車両ではなく原付扱い”であることを忘れずに。

● （C）ドライバー側も「見落とし事故」を起こしやすい

自転車・電動キックボードは小型で視認性が低く、
特に 右方からの飛び出し・夕暮れ時の交差点 が事故の多発ポイントです。

運転者側の注意点
・右左折時に巻き込み確認を必ずする
・狭い路地の飛び出しに備えて徐行
・バック時は“死角に自転車”を想定
・濡れた路面は自転車が滑りやすいので間隔を広く

6．冬に事故が増える理由

・日没が早く視界が極端に悪い
・路面が滑りやすく制動距離が伸びる
・仕事・行事で慌ただしく注意散漫
・飲酒の機会増加
・自転車・電動キックボード利用者がライトを点け忘れる

“見えにくい・焦る・飲む” が三大リスクです。

7．企業ドライバー向け：年末こそ交通安全を再確認

企業車両事故は会社の社会的信用を大きく損ないます。
年末の交通安全運動に合わせて次の対策が効果的です。

・アルコールチェックの確実な実施
・夜間運行時のライト点検
・タイヤ・ブレーキ点検
・安全運転講習の受講
・過労運転の防止

▼企業向け安全運転講習（内部リンク）
https://hds.jds.gr.jp/corporate-traffic-safety/

8．交通安全に役立つ公的リンク集

・福岡県警察 交通安全情報
https://www.police.pref.fukuoka.jp/

9．東福岡自動車学校の取り組み

・普通車・二輪・準中型の教習
・高齢者講習
・企業研修
・各高校などへの出張交通安全講話

地域の交通安全を支えるため、講習依頼も随時受け付けています。

10．まとめ（運動の重点）

✔ 夕暮れ時以降における交通事故防止対策　～横断歩道マナーアップ運動の推進～
✔ 飲酒運転の撲滅　～飲酒運転は絶対しない！せない！許さない！そして、見逃さない！～
✔ 自転車・特定小型原付の交通ルールの理解・遵守の徹底とヘルメット着用の促進
★ 年末は “焦らない・飲まない・見落とさない” がキーワード

2025年の年末交通安全運動をきっかけに、
福岡の交通事故ゼロを一緒に目指しましょう。
東福岡自動車学校は、地域の安心安全をこれからもサポートし続けます。